ヴィアルークス、元町ステークスは9着に終わる

10月23日、阪神競馬場。我が愛馬ヴィアルークスは3勝クラス芝1600mの元町ステークスに挑む。放牧明けの前走は4着、大外枠を引き当ててしまったことも影響し、道中掛かった分だけ最後の踏ん張りが利かず伸び切れなかった。
この中間は一旦短期放牧に出され、リフレッシュしての再入厩。追い切りではダービー馬シャフリヤールと互角の動きを見せるなどかなり充実した調教を積む事が出来たようだ。クラス3戦目で慣れも見込め、勝ち負けの期待をせずにはいられない。

約半年ぶりとなる阪神競馬場、そういえば前回ここに来た時は桜花賞の日だった。偶然とは言え今日もGⅠ菊花賞とあって入場するだけでも至難の業と思われたが、割にアッサリと指定席を予約購入できた。
ただ現地に来てみるとさすがにものすごい人の数、一応入場者数の制限を行ってはいるものの、場内をウロウロするのも躊躇するほどの大混雑だ。

簡単なアンケートに答えると競馬新聞がもらえるというサービスが久々に行われており、渡された用紙に書き込んで投函。引き換えにもらった競馬エイトを手に5階Cシートに入る。
座席には各競馬場のオッズやレース映像が見られる小さなモニターが設置されているのだが、僕の座った席のモニターは画面が消えている。いや、それどころかスイッチ自体が取り外されていたのだ。
壊れてるのか、席を変えてもらおうと思い立ち上がりかけて気付くと、周りの人達の席も画面が映っていない。どうやらこのエリアは初めからモニターが映らないように改造されていたことが判明した。
セコイなぁJRA、わざわざ設備を取り外さなくてもいいじゃないか。他場のレースを観たい時は席を立って後方にあるTVまで見に行かなければならず、実に面倒くさい。

お客さんの多くは菊花賞目当てで来ているのは間違いないが、僕にとってのメーンは元町S。10Rのパドックを見ようと降りていったのだが、すでにものすごい人だかりが出来ていて、かなり遠くからしか馬を見ることができなかった。
10頭立てという少頭数ながら、またしても9番という外目の枠を引き当ててしまったヴィアルークス。発表された馬体重は前走からプラス4キロの506キロ、まずまずの仕上がりと見ていいだろう。
馬体の張りや毛ヅヤなどは遠くて確認できないが、比較的落ち着いて歩いており、イレ込みや過度の発汗などはない。時折尻尾をグルグル回す仕草も相変わらずで、好調キープと言って良さそうだ。

見たところライバルと目される馬は2頭、ゼッケン2番のゾンニッヒは前走2着、今日は川田騎手に乗り替わっており必勝態勢だ。1番人気に推されてはいるが、見た印象としては後脚の踏み込みが浅く、あまり良くは思えない。
もう一頭、ゼッケン4番のコスタボニータは3歳牝馬で53キロの恵量、こちらも3連勝中と勢いに乗っているが、今日はちょっとイレ込みがきついような気がする。

止まれの合図がかかり、パドックに騎手が整列する。今日は久々に主戦の岩田望来騎手が鞍上に復活、ヴィアルークスが過去に挙げた3勝で全て手綱を取っており心強い存在だ。
しかも滅多にパドックに出てくることのない藤原英師も現れ、馬にまたがる岩田に一声二声かけている。これはいけるかも・・・不安より期待のほうが大きくなってきた。

ケガのないよう走ってくれよと願いながらパドックを見届け、人込みをかき分けながら本馬場へ向かって走る。心配だったのは馬場入場、このところ暴れて騎手を振り落とすなど気の悪さが目立っていただけに気が気でなかったが、今日はスッと返し馬に移行しスタート地点に向けてゆっくりと走り出した。まずは一安心だ。

ファンファーレが鳴り、ゲートインが始まる。今日も外目の枠だけに、道中で何とか内に潜り込んで前に壁を作り、行きたがるのを我慢する競馬をしなければいけない。少し出遅れるくらいがむしろいいんじゃないか、と思っていたのだが、ゲートが開くとこんな時に限って今日は絶好のスタートを切ってしまったヴィアルークス。だが岩田はすぐに少しだけ下げて、中段で構える。

前では3番のクロスマジェスティが飛ばし、それを10番のサトノラムセスとゾンニッヒらが追いかける。ヴィアルークスは馬群の外目を追走し、コスタボニータと並走しているが、すぐ前にいる7番メイショウホシアイの後ろで壁を作れているのかは微妙な感じだ。
並走馬がいるため横からの映像だと走っている様子が確認しづらいが、合間からチラッと顔が映った時、やや口を割っているようにも見えた。ありゃ~、また掛かってるのかな。

3コーナーから4コーナー、徐々にポジションを上げて行くヴィアルークス。だがコーナーを回って来る馬群がターフビジョンに大映しになった時、外々を走るヴィアルークスの前には馬がいないのを見て愕然とした。
「前に壁、ないやん!」

最後の直線を向き、岩田が追い出しに入る。ここから伸びてくるのかと期待したが、グッとくる手応えがない。後ろにいた8番のフラーズダルムが馬体を併せてきたかと思うと、一気にヴィアルークスを抜き去って行く。あ~もうダメだ。残り200mを過ぎたあたりで少しバランスを崩す場面もあり、最後は岩田も追うのをやめていた。
なんと9着でのゴール、これはちょっと負け過ぎだ。岩田は下馬することなく戻って来たけど、脚を痛めたのかな、大丈夫かなと心配になってきた。何もなければいいけど・・・菊花賞を観ることもなく、憂鬱な気分のまま競馬場を後にした。

後でJRAのHPにてパトロール映像を見たが、やはり道中は前に壁を作ることができず掛かりっ放しのようだった。しかも藤岡康が乗るコスタボニータと並走中に何度か馬体がぶつかっており、これも掛かる一因になっていたのではないか。内へ入れたい岩田と、外へ出したい藤岡康が互いに邪魔な存在だったようである。
その藤岡康には最後の直線でもう一度ぶつけられており、これでバランスを崩したのも確認できた。どのみちその時点でもう脚は残っていなかったのだろうが、なんとも屈辱的な負け方だった。

これで3勝クラスを3戦走り、2着・4着・9着と段々着順を落としているヴィアルークス。特に今回はクラスの壁を感じるレース内容で、「時計の早い馬場に対応できない」「外枠を引くとダメ」など色々と注文がつく実情が改めて見えて来た。
2走前に乗って2着に持って来た小沢大仁騎手が「どちらかと言えばパワーで走るタイプ」と言っていた通り、過去の実績を見ても力のいる馬場で好走していただけに、開幕して間もない競馬場でのレースは芝の状態も良く、やはり厳しかったと言わざるを得ない。

ある程度条件が整わないとこのクラスを勝ち切るのは難しい、と思い知らされる結果だったが、ケガがなかったのは何よりだ。問題がなければもう1本行きたい、という藤原英師の談話が発表されていたが、まずは疲れを取り、どうかこの馬の力が最大限に発揮できるレースを選択してもらいたい。



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